◇6/25阪神11R 宝塚記念 データ分析◇
阪神芝内回り2200mを舞台に行われる春のグランプリ。暮れの有馬記念同様、第1回特別登録を行った馬のうちファン投票で得票の多い上位10頭に優先出走権が与えられる、上半期のチャンピオン決定戦として位置付けられている。
☆人気馬の信頼度は高くない
過去10年、1番人気は〈2.2.1.5〉で馬券内率50%、2番人気は〈3.0.2.5〉で馬券内率50%、3番人気は〈2.0.0.8〉で馬券内率20%と上位人気馬の信頼度は高くない。4〜5番人気は〈0.3.2.15〉で馬券内率25%ながらも勝利がなく、6〜9番人気は〈3.3.2.32〉で馬券内率20%と活躍している。10番人気以下は〈0.2.3.48〉で馬券内率は9.4%と人気の割に低くなく、波乱の立役者になっている。
☆8枠が良績も近2年は馬券絡みなし
過去10年の枠順別では、馬券内率が高い順に、8枠が〈7.0.2.14〉で馬券内率39.1%と高く、次に1枠が〈0.2.2.10〉で同28.6%、2枠が〈1.1.2.11〉で同26.7%と内枠勢が続き、5枠が〈1.3.0.14〉で同22.2%、3枠が〈1.1.1.12〉で同20.0%と勝ち馬が出ているはこの枠までとなっている。あとは、7枠が〈0.2.1.19〉で同13.6%、4枠が〈0.1.1.14〉で同12.5%と奮わず、最も馬券内率が低いのは6枠が〈0.0.1.19〉で同5.0%と連対馬すら出ていない。しかし、これまで良績のある8枠は近2年は開催日程変更の影響か馬券絡みが全くない。また、梅雨時期の開催で馬場が渋ることも多く、稍重開催が4回あり、そのうち3回は8枠が絡み、残り1回も7枠が絡んでいる。【→現時点では枠順による加減はなし】
☆勝ち馬は4、5歳馬から、高齢馬は不振
過去10年の馬齢別成績は、3歳馬は〈0.0.0.0〉で出走がなく、4歳馬は〈3.1.5.28〉で馬券内率24.3%、5歳馬は〈7.4.5.37〉で同30.2%、6歳馬は〈0.4.0.25〉で同13.8%、7歳以上の馬は〈0.1.0.23〉で同4.2%と馬券絡みは外国馬のみとかなり不振。5歳馬の成績が良く、勝ち馬は4、5歳馬から必ず出ており、6歳以上の高齢馬は割引きが必要。【→4歳馬の01.05.07.09.12.13、5歳馬の03.06.11.14は加点、6歳馬の08.10はやや減点、7歳以上の02.04.15.16は減点、久々に出走の3歳馬の17は加減なし】
☆連対率、馬券内率ともに牝馬が優勢
過去10年の性別成績では、牡馬が〈6.7.4.90〉で連対率12.1%、馬券内率15.9%、牝馬が〈4.1.6.15〉で連対率19.2%、馬券内率42.3%となっており、牝馬優勢となっている。ただし、牝馬のうち芝2000m以上のGⅠ勝ち馬が〈4.0.5.6〉と好走馬の大半を占めている。なお、騸馬は〈0.2.0.8〉となっている。【→芝2000m以上のGⅠ(エリザベス女王杯)勝ちのある牝馬の11は加点】
☆連対率は関東馬優勢、馬券内率は互角
過去10年の所属別では、関西馬が〈7.6.10.90〉で連対率11.5%、馬券内率20.4%、関東馬が〈3.3.0.23〉で連対率ともに馬券内率20.7%となっており、連対率では関東馬優勢も、馬券内率は差がない。なお、外国馬が〈0.1.0.0〉となっている。【→所属別による加減はなし】
☆キャリア23戦以上は割引
過去10年の出走数別成績では、キャリア22戦以内の馬が〈10.8.9.71〉で馬券内率27.6%と馬券内の大半を占めるのに対し、キャリア23戦以上の馬は〈0.2.1.42〉で馬券内率6.7%と馬券内に食い込む馬は少なく、例外は2014年2着カレンミロティック(6歳騸馬)、2018年2着ワーザー(7歳騸馬、外国馬)、2018年3着ノーブルマーズ(5歳牡馬)の3頭で、このうち2頭が騸馬であり、2018年に2頭絡んでいるが、ミッキーロケットが初GⅠ制覇をした年でメンバーも小粒だった。【→キャリア23戦以上の02.04.08.15.16は減点】
☆前走4着以内、巻き返しは1600m組と3200m組
過去10年、前走4着以内の馬が〈7.6.6.51)で馬券内率27.1%、前走5着以下の馬が〈3.4.4.62〉で馬券内率15.1%となっており、前走4着以内の馬が活躍している。前走5着以下から巻き返した11頭のうち10頭は前走1600組と前走3200組で、前走1600mで5着以下の馬は〈0.1.3.7〉で、前走3200mで5着以下の馬は〈2.3.1.17〉で、例外は2017年の勝ち馬サトノクラウンが前走大阪杯6着から巻き返した1頭のみ。【→前走1600m組と3200m組以外で5着以下の01.02.03.07.08.11.13.15.16は減点、前走競走中止の17は減点なし】
☆前年以降のJRA・GⅠで8着以内の実績が必要
過去10年、前年以降のJRA・GⅠで8着以内の実績がある馬は〈10.7.9.76〉で馬券内率25.5%と大半を占め、この実績のない馬は〈0.3.1.37〉で馬券内率9.8%、このうち1頭は外国馬と厳しい結果となっている。【→前年以降のJRA・GⅠで8着以内の実績のない04.06.15.16は減点】
☆連対にはGⅠ勝ちまたはGⅡ勝ちの実績は必須
過去10年の連対馬20頭のうち、13頭にGⅠ勝ちがあり、GⅠ勝ちのない7頭のうち6頭にはGⅡ勝ちがあった。【→GⅠ勝ちのある03.05.08.09.11.12.13.17は加点、GⅡ勝ちのある04.07.10.14.16はやや加点、いずれもない01.02.06.15は減点】
☆関西馬は阪神重賞実績が必要
過去10年の連対馬20頭のうち13頭に阪神競馬場での重賞連対の実績があった。実績のない7頭のうち関西馬は2頭のみで、どちらも宝塚記念では2着止まりだった。その他は外国馬1頭に、関東馬4頭。関東馬は連対馬6頭中、過半数の4頭に阪神重賞連対実績がないことから、割り引く必要はない。【→阪神重賞連対実績のない関西馬の02.07.14.17は減点】
以上のデータから、減点のない馬は05イクイノックス、09ジャスティンパレス、12アスクビクターモアの3頭。前走着順のみの減点で11.03.13、阪神重賞連対実績のみの減点で14.17が続く。
☆おまけデータその1
前年の菊花賞馬は前走が天皇賞・春なら〈2.0.1.0〉で馬券内率100%。該当馬は…アスクビクターモア
☆おまけデータその2
同年の天皇賞・春の勝ち馬が4歳馬なら〈1.0.1.0〉の良績。該当馬は…ジャスティンパレス
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