【2023七夕賞データ分析】

　福島芝2000mを舞台に行われるハンデ重賞。サマー2000シリーズの開幕戦に位置付けられている。

　過去10年、１番人気は〈2.1.1.6〉で馬券内率40％、２番人気も〈2.1.1.6〉で馬券内率40％、３番人気は〈3.0.0.7〉で馬券内率30％と勝ち馬10頭のうち７頭は３番人気以内の馬が人気に応えている。４〜５番人気は〈1.3.0.16〉で馬券内率20％、６〜９番人気は〈1.4.3.32〉で馬券内率20%と２、３着に好走する馬が目立つ。10番人気以下は〈1.1.5.55〉で馬券内率は11.3％と人気の割に好走率が高く、とくに３着馬の半数が２桁人気馬の人気薄が活躍しており、波乱の立役者になっている。

　過去10年の枠順別では、馬券内率が高い順に、６枠が〈3.1.4.12〉で馬券内率40％と高く、次に２枠が〈3.2.0.13〉で同27.8％、４枠が〈2.0.2.14〉で同22.2％と続き、８枠が〈1.2.1.16〉で同20％と偶数枠は全て馬券内率20％以上となっている。奇数枠は１枠が〈1.1.1.15〉で同16.7％と勝ち馬が出ているはこの枠までとなっており、あとは、５枠が〈0.2.1.17〉で同15％、３枠が〈0.1.1.16〉で同11.1％、７枠が〈0.1.0.19〉で同5.0％と奮わない。偶数枠、とくに６枠に良績があるものの、内から外まで活躍馬が出ており、枠順による顕著な傾向は見られない。【→現時点では枠順による加減はなし】

　過去10年の馬齢別成績は、３歳馬は〈0.0.0.0〉で出走がなく、４歳馬は〈2.1.1.13〉で馬券内率23.5％、５歳馬は〈4.4.3.32〉で同25.6％、６歳馬は〈3.4.5.40〉で同23.1％、７歳以上の馬は〈1.1.1.37〉で同7.5％と不振傾向。７歳以上の高齢馬は割引きが必要。【→７歳以上の06.07.13.16は減点】

　過去10年の性別成績では、牡馬が〈9.9.9.103〉で馬券内率20.1％、騸馬が〈1.0.1.7〉で馬券内率22.2％、牝馬が〈0.1.0.12〉で馬券内率7.7％となっており、牝馬は不振傾向。馬券に絡んだ牝馬は2021年２着に逃げ粘ったロザムールのみ。【→牝馬の02.04は減点】

　過去10年の所属別では、関東馬が〈5.5.5.60〉で連対率13.3％、馬券内率20.0％、関西馬が〈5.5.5.62〉で連対率13.0％、馬券内率19.5％となっており、連対率、馬券内率ともに差がなく、互角。【→所属別による加減はなし】

　過去10年の斤量別成績では、ハンデ57.5キロ以上の馬は〈1.2.1.7〉で馬券内率36.4％と活躍しており、ハンデ55.5キロ〜57キロの馬は〈7.3.1.41〉で馬券内率21.2％、ハンデ54〜55キロの馬は〈2.4.4.43〉で馬券内率18.9％、ハンデ53キロ以下の馬は〈0.1.4.31〉で馬券内率13.9％。ハンデ戦ながら斤量が重い馬が活躍しており、今年から全体的に斤量が増えることから57.5キロ以上を背負う馬に引き続き注目したい。【→ハンデ57.5キロ以上の01.06.11.13は加点】

　過去10年、前走１〜５着馬が〈4.6.6.27）で馬券内率37.2％、前走６〜９着馬が〈3.0.2.38〉で馬券内率11.6％、前走10着以下の馬が〈3.4.2.47〉で馬券内率16.1％となっており、10着以下からの巻き返しも十分にある。前走５着以内の馬が活躍しているが、前走１着馬は〈0.1.3.8〉で連対したのは前走福島でのオープン勝ちの１頭のみで、前走２〜５着馬に注目したい。【→前走２〜５着馬の02.11.15は加点、前走１着の03.10.14は減点】

　過去10年、前走クラス別成績では、GⅠ組〈1.1.1.6〉、GⅡ〈2.1.0.23〉、GⅢ〈5.4.2.60〉、オープン〈2.3.4.24〉、条件戦〈0.0.3.8〉、地方〈0.0.0.1〉、海外〈0.1.0.0〉で前走重賞組はグレードに関係になく活躍し、オープン組も好走している。しかし、前走条件戦組は連対がない。【→前走条件戦組の03.14は減点】

　過去10年の勝ち馬10頭のうち７頭が重賞勝ち馬。実績馬が活躍する傾向にある。【→重賞勝ちのある01.06.08.11.13は加点】

　以上のデータから、減点のない馬は08.09.11.12.15の５頭。

減点がなく、斤量、前走着順、重賞勝ち、と加点項目が３つと最も多かった馬は…フェーングロッテン