【2023ﾗｼﾞｵNIKKEI賞データ分析】

　福島1800mを舞台に行われる３歳限定唯一のハンデ戦。秋の中長距離の幅広い路線に向けての飛躍を目指す馬たちが夏競馬の開幕を告げる舞台に集結する。

　過去10年、１番人気は〈2.2.0.6〉で馬券内率40％、２番人気は〈2.0.1.7〉で馬券内率30％、３番人気は〈2.0.0.8〉で馬券内率20％と上位人気馬の信頼度は高くない。４〜５番人気は〈2.1.3.14〉で馬券内率30％、６〜９番人気は〈2.5.5.28〉で馬券内率30%で上位人気馬と好走率は変わらない。10番人気以下は〈0.2.1.53〉で馬券内率は5.4％と極端な人気薄の激走は少ない。

　過去10年の枠順別では、馬券内率が高い順に、２枠が〈2.2.3.9〉で馬券内率43.8％と高く、次に１枠も〈3.1.2.10〉で同37.5％と高く、過去10年では必ず３番以内の内枠の馬が必ず馬券に絡んでいる。あとは、５枠が〈1.3.1.15〉で馬券内率25.0％、３枠が〈1.1.1.13〉で同18.8％と続き、６枠が〈1.2.0.17〉、７枠が〈1.0.2.17〉、８枠が〈1.1.1.17〉でいずれも同15.0％となっており、４枠は〈0.0.0.18〉で過去10年で馬券絡みは全くない。【→１枠、２枠の内枠勢は加点、４枠は減点】

　過去10年の斤量別成績は、52キロ以下の馬が〈0.0.1.25〉で連対がなく馬券内率3.8％、52キロ超56キロ未満の馬が〈8.10.8.73〉で馬券内率26.3％、56キロ以上の馬が〈2.0.1.18〉で馬券内率14.3％となっており、ハンデが軽すぎず、重すぎずという馬が活躍している。今年から斤量の見直しがあり、ハンデ52キロ以下の馬はおらず、実績のある馬はこれまでより斤量を背負う。全体的に斤量が増えており、56キロ以上でも安易な割引は危険かもしれない。トップハンデ馬も前走オープン勝ちなら〈2.0.0.2〉で56キロ以上を背負う馬でも勝っているのは、このパターンだけ。【→ハンデ頭の10は前走オープン勝ちで減点なし、その他の56キロ以上は04.08.13.14だが、今年から斤量増となっていることから減点なしとする】

　過去10年の性別成績では、牡馬が〈10.9.10.94〉で馬券内率23.9％、牝馬が〈0.1.0.22〉で馬券内率4.3％となっており、牝馬はかなり不振傾向。【→牝馬の09.11は減点】

　過去10年の脚質数別成績は、逃げ〈1.2.3.4〉、先行〈4.5.2.27〉、差し〈4.2.2.46〉、追込〈1.1.3.39〉と逃げ、先行馬が活躍している。逃げ馬は牝馬を除けば〈1.2.3.2〉とさらに好走確率が高くなる。前走逃げた牡馬は〈3.4.3.11〉と逃げられなくとも馬券に絡んでいる。【→前走逃げた02.07.08は加点、前走先行した06.13.14.15も加点】

　過去３年の福島芝1800mの騎手成績では、馬券内率が高い順に、三浦騎手〈1.9.4.14〉で馬券内率50％、戸崎騎手〈7.3.3.15〉で馬券内率46.4％、Mデムーロ騎手〈3.3.4.14〉で馬券内率41.7％、西村淳騎手〈6.5.2.21〉で馬券内率38.2％、嶋田騎手〈1.0.1.4〉と松若騎手〈1.0.0.2〉が馬券内率33.3％と続いている。【→騎手がコース相性の良い05.14.03.06.02.08は加点】

　以上のデータから、減点がなく最も加点が多いのは02グラニット、内枠と騎手の加点が03、先行と騎手の加点が06.14。

山藤賞勝ち馬は〈1.2.0.2〉と活躍している。該当馬は…ｽｽﾞｶﾊｰﾋﾞﾝ