【2023有馬記念データ分析】

　中山芝2500mを舞台に行われる暮れのグランプリ。ファン投票上位馬が優先出走し、年末の大一番として競馬ファンならずとも認知度の高いレースとなっている。

　過去10年の人気別成績は、

　１番人気〈6.1.1.2〉馬券内率80％

　２番人気〈1.1.3.5〉馬券内率50％

　３番人気〈1.1.3.5〉馬券内率50％

と１番人気が堅実で、３連勝中。

　４〜５番人気〈1.3.2.14〉馬券内率30％

　６〜９番人気〈1.3.1.35〉馬券内率12.5%

　10番人気以下〈0.1.0.69〉馬券内率1.4％

と２、３着には９番人気まで広く好走馬が出ている。一方、二桁人気はほとんど馬券内がなく、極端な人気薄の激走は少ない。

　過去10年の枠順別では、

　１枠〈1.1.1.17〉馬券内率15.0％

　２枠〈1.3.0.16〉馬券内率20.0％

　３枠〈2.2.1.15〉馬券内率25.0％

と５枠が連対率、馬券内率ともにトップとなっており、勝ち馬は６枠から内側の枠から出ている。一方、８枠は連対馬がゼロで、不振傾向が強い。

【→５枠の09.10は加点、８枠の15.16は減点】

　過去10年の馬齢別成績は、

　３歳馬〈4.3.2.16〉馬券内率36.0％

　４歳馬〈2.4.2.37〉馬券内率17.8％

　５歳馬〈4.3.5.45〉馬券内率21.1％

　６歳馬〈0.0.1.18〉馬券内率5.3％

　７歳以上馬〈0.0.0.14〉馬券内率0.0％

と最も馬券内が多いのは５歳馬だが、馬券内率では３歳馬が他世代をリードしている。６歳以上の馬は連対がなく、３着が１度あるのみで不振。

【→３歳の01.11.13は加点、６歳以上の03.06.07.09.12は減点】

　過去10年の性別成績では、

　牡馬・騙馬〈7.8.8.102〉連対率12.0％、馬券内率18.4％

　牝馬〈3.2.2.28〉連対率14.3％、馬券内率20.0％

となっており、牝馬がやや優勢だが、大差はない。

【→性別による加減はなし】

　過去10年の所属別では、

　関東馬〈4.1.2.35〉連対率11.9％、馬券内率16.7％

　関西馬〈6.9.8.95〉連対率12.7％、馬券内率19.5％

となっており、勝率は関東馬優勢、他はやや関西馬が優勢も、大差はない。

【→所属による加減はなし】

　過去10年のクラス別成績では、

　国内GⅠ〈7.8.8.89〉馬券内率20.5％

　国内GⅡ〈1.1.0.25〉馬券内率7.4％

　海外競馬〈2.1.2.5〉馬券内率50.0％

　その他　〈0.0.0.11〉馬券内率0.0％

と馬券内率では前走国内外のGⅠ組が優勢。レース別で見ると、天皇賞秋〈3.2.1.12〉で馬券内率33.3％、ＪＣ〈2.2.4.44〉で馬券内率15.4％、菊花賞〈2.2.2.7〉で馬券内率46.2％、凱旋門賞〈1.1.2.5〉で馬券内率44.4％が中心。その他に馬券内があるレースはＡＲ共和国杯〈1.0.0.6〉、コックスプレート〈1.0.0.0〉、エリザベス女王杯〈0.2.1.21〉、金鯱賞〈0.1.0.12〉のみ。この他のレースからは馬券内がなく、割り引きたい。

【→前走ＢＣの02.12、福島記念の03、ステイヤーズＳの07、京都大賞典の14は減点】

　以上のデータから、減点がなく加点が最も多かったのは…

　加点２つが01ソールオリエンスと13タスティエーラ（３歳、前走菊花賞４着以内）、10ジャスティンパレス（５枠、前走天皇賞秋４着以内）、加点１つで05ドウデュース（前走ＪＣ４着以内）、11ハーパー（３歳）とが続いている。

　加減なしが04タイトルホルダー、減点ありも加点１つが15スルーセブンシーズ（８枠減点、前走凱旋門賞４着以内）、16スターズオンアース（８枠減点、前走ＪＣ４着以内）となっている。

　下記のおまけデータも踏まえて、最終予想に落とし込んでいきたい。