【2023札幌記念データ分析】

　札幌芝2000mを舞台に行われるGⅡ戦。サマー2000シリーズの第４戦として位置づけられているが、定量戦で行われるために例年GⅠ級の馬たちが多く出走するスーパーGⅡと呼ばれている。今年も豪華メンバーが揃っており、秋への飛躍に向けた一戦に注目したい。

　過去10年（13年は函館で施行）の人気別成績は、

　１番人気〈0.4.3.3〉馬券内率70％

　２番人気〈5.1.0.4〉馬券内率60％

　３番人気〈2.0.0.8〉馬券内率20％

と１、２番人気は堅実ながら１番人気の勝利はなく、２番人気の勝率が高い。

　４〜５番人気〈2.1.4.13〉馬券内率35％

　６〜９番人気〈1.3.2.34〉馬券内率15%

　10番人気以下〈0.1.1.53〉馬券内率3.6％

と４〜５番人気が活躍しており、二桁人気はほぼ出番がない。

　過去10年の枠順別では、

　１枠〈4.0.1.9〉馬券内率35.7％

　２枠〈1.3.0.11〉馬券内率26.7％

　３枠〈0.2.2.13〉馬券内率23.5％

と連対馬の半数が１〜３枠の馬となっている。馬券内率もこの三つの枠が20％を超えており、内枠優勢の傾向が顕著となっている。

【→１〜３枠の01.02.03.04.05は加点】

　過去10年の馬齢別成績は、

　３歳馬〈2.0.1.6〉馬券内率33.3％

　４歳馬〈4.0.3.27〉馬券内率20.6％

　５歳馬〈2.6.4.31〉馬券内率27.9％

　６歳馬〈2.2.1.24〉馬券内率17.2％

　７歳以上馬〈0.2.1.27〉馬券内率10.0％

と出走数は少ないが、出てくる３歳馬は活躍馬が多く、その他では４歳は勝率が高いが、５・６歳馬は連対率で上回り、特に５歳馬の馬券内率は高い。７歳以上の馬は勝ち馬が出ておらず、不振傾向。最後に７歳以上の馬が勝ったのは2000年８歳のダイワカーリアンまで遡る。また、近５年では６歳以上でも〈0.1.1.26〉とペルシアンナイトが２度絡んだのみで割引が必要。

【→７歳以上の09.12.15は減点、６歳の02.03.14はやや減点】

　過去10年の性別成績では、

　牡馬〈7.9.6.93〉連対率13.9％、馬券内率19.1％

　牝馬〈3.1.4.20〉連対率14.3％、馬券内率28.6％

　騸馬〈0.0.0.2〉連対率0.0％、馬券内率0.0％

となっており、連対率は牡牝互角、馬券内率は牝馬が優勢となっている。

【→牡牝による加減はなし】

　過去10年の所属別では、

　関西馬〈5.9.6.66〉連対率16.3％、馬券内率23.3％

　関東馬〈5.1.4.49〉連対率10.2％、馬券内率16.9％

となっており、勝率は関東馬優勢、連対率と馬券内率は関西馬が優勢。

【→所属別による加減はなし】

　過去10年のクラス別成績では、

　国内GⅠ〈5.6.6.24〉馬券内率41.5％

　国内GⅡ〈1.1.0.10〉馬券内率16.7％

　国内GⅢ〈4.2.3.53〉馬券内率14.5％

　海外GⅠ〈0.1.1.9〉馬券内率18.2％

　重賞以外〈0.0.0.19〉馬券内率0.0％

と馬券内率では前走国内GⅠ組が一枚抜けている。とくに近５年では前走国内外GⅠ組が〈4.5.4.17〉で馬券内率43.3％と高確率。

【→前走国内GⅠ組の05.08.09.10.11.12、海外GⅠ組の02.04.06.13は加点、減点対象の重賞以外からの参戦はなし】

　以上のデータから、減点がなく加点が最も多かったのは…

　加点３つが05ジャックドール（内枠、前走国内GⅠ、GⅠ勝ち）と04シャフリヤール（内枠、前走海外GⅠ、GⅠ勝ち）の２頭。

　これに続くのが加点２つの13プログノーシス（前走海外GⅠ、GⅡ勝ち）、加点１つの06ダノンベルーガ（前走海外GⅠ）となっている。

　年齢の減点のある馬でも、加点３つの02ウインマリリン（内枠、前走海外GⅠ、GⅡ勝ち）、加点２つの12ヒシイグアス（前走国内GⅠ、GⅡ勝ち）あたりはチャンスがあるだろう。

　下記のおまけデータも踏まえて、最終予想に落とし込んでいきたい。